自分のために生きようと決心して
3月ごろ私は職場に退職願いを出した。
しかし実際に退職したのは8月の終わりだった。
小さな職場だったから、私の後継となる職員の求人から始める必要があり、
引継ぎも含め時間がかかったのだ。
詳しい退職理由は明かさなかったけれど、職場は私の事情を受け止めてくれた。
退職日まで不自由のないように、よく配慮してくださったと思う。
あらためて、この職場には感謝している。
今でも時々ホームページをのぞいて、皆さん頑張っているんだなと懐かしく思っている。
さて、今思うと、私は現実を見ずとことん楽観的だった。
思いついてしまって猪突猛進状態。
1、2か月ゆっくりしたあと、海外での就職先が見つかるまでとりあえず派遣でつなげばいい。
そんなふうに考えていた。
ところがー
派遣は申し込んでも申し込んでも通らない。年齢のせいもあったのかも知れない。
第一の計画が狂った。
英語の勉強は続けていたし、TOEICでもいいスコアを持っていた。
でも、それだけで海外の仕事が見つかるわけもない。
英語だけでは通用しない世界。
お恥ずかしい話だが、この時になって初めて、自分の甘さと現実の厳しさを思い知った。
気がつけば、もう12月になっていた。
でも、不思議なことに、私の人生では
どん底の時に、ラッキーなことが起きる。
父の在宅介護をしていたころ、近所を散歩していて偶然見つけたグループホーム建設の看板。
あれも、まさにそんな出来事だった。
そしてこのときも、突然それはやってきた。
パッとイメージが降ってきた。
文字通り、ビジョンが見えた。
それは数年前のこと。朝、通勤で家を出るときだった。
タイマー代わりにつけていたニュース番組を消そうとして、ふと目に入った画面。
外国人と日本人が、日本の寿司職人養成学校で一緒に学んでいる映像だった。
日本人で、しかも女性で寿司職人。
それはきっと海外で働く武器になる。
これだ!!

